ケア時は利用者の表情を見よう。 練馬区ヘルパー募集
関節の動かし方では「力」と「スピード」の加減について、よく質問を受けます。
「どのくらい力を入れていいの?」
「介助時のスピードはどれくらい?」
と、疑問に思う人も多いのでしょう。
しかし、「5ニュートンの力で……」「1ミリメートル毎秒で……」なんて言っても伝わらないように、「力」と「スピード」は明確な指標を伝えづらい特徴があります。
そこで、少しアバウトではありますが、適切な力・スピードになるように意識できるポイントを紹介します。
大前提は「ゆっくり動かす」
まず、大前提の意識として必要なのが、「ゆっくり動かす」です。
硬くなっている関節を急に動かすのはケガのもと。できるだけゆっくっり動かすことを意識しましょう。
めやすは、普段の介助よりも1.5倍ほど時間をかけるイメージです。
ポイントは「利用者の表情」と「筋肉の抵抗感」
ゆっくり動かしていても、適切かどうか分からないこともあるでしょう。
そこで、次に意識してほしいのが、「利用者の表情」と「筋肉の抵抗感」です。
関節を動かしている最中に、いつもより顔がゆがんだりひきつったりするなど表情に変化があると、痛みを与えている場合があります。
また、ギュッとなるなど筋肉に抵抗感がある場合も適切な力・スピードではありません。
「表情の変化」や「筋肉の抵抗感」があらわれたら、すぐに手を止めましょう。
ここでのポイントは「手は離さず動きだけを止めること」。
手を離すと、振り出しに戻ってしまい、利用者に余計な負担をかけてしまいます。
利用者の負担を減らすために、手は離さずに動きだけを止めて様子を見ましょう。
とくに表情の変化や筋肉の抵抗感がなく、無理なく動くようであれば、適切な力・スピードであることの証です。
手を離さなければ、ギュッとなった筋肉がスッと戻るのもわかります。
そのタイミングで、動きを再開しましょう。
再び表情の変化や筋肉の抵抗感があれば動きを止め、戻ったら動きを再開する、を繰り返しながら少しずつ無理なく動かします。
解説した「手のカタチ」で介助すると、どうしても関節を動かせないときもあるでしょう。
それもそのはず。あの手のカタチは、強い力が入りづらい仕組みになっているからです。
もし、基本の手のカタチで動かせないときは、遠慮なくリハビリ職などの専門職に相談してください。
基本の手のカタチを変えて強い力で介助をすると、ケガをさせる危険が高まります。無理はしないようにしましょう。
介護職は、利用者にとって一番身近な存在だと思います。
日頃から利用者をよく観察し把握しているからこそ、小さなことから大きなことまで、どんなことが起きても「だれに相談すべきか」の判断が的確にできます。それは介護職のすごいところだと思います。
私たちは、利用者の生活を支えるためにチームで仕事をしています。そのチームには、介護職だけでなくリハビリ職や看護師、ケアマネジャーなどさまざまな専門職がいます。
しかし、どれだけプロフェッショナルがそろっていても、各々の力が発揮できなければ意味がありません。
つまり、チームをうまく機能させるためには「それぞれの専門職が自分の専門分野で力を発揮できる環境」を整える必要があるでしょう。
そして、その環境を整えているのが、介護職のみなさんではないでしょうか。
介護職の適切な報告・連絡・相談があるからこそ、うまくチームが機能し、利用者の生活は成り立っているのだと感じます。
Link岩原
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